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菌活をする3つのメリットと誰でも簡単に続けられる理由

菌活とは、乳酸菌などの身体に良い菌を食事から積極的に取り入れて、美容や健康に役立てる活動のことです。

自分の腸に棲んでいる善玉菌を育てて、腸内環境を整えることによって、さまざまな恩恵を得ることができます。

菌活の魅力は、何と言っても特別な食材や道具がいらないことです。私たちの食卓に馴染みのあるきのこや味噌、納豆、ヨーグルトなどの発酵食品を意識して食べるだけなので、誰でも簡単に取り組むことができます。

今回は、そんな菌活のメリットはもちろん、簡単に続けられる理由や注意点をまとめてみました。

1. 菌活をする3つのメリット

菌活をするメリットは、腸内環境を整えることでさまざまな健康効果が得られることです。

菌活にはさまざまなメリットがありますが、その中から主な3つのメリットをご紹介していきます。
 
メリット1)便秘解消
メリット2)免疫力アップ
メリット3)美肌効果
 

メリット1)便秘解消

菌活をすることで、便秘解消のための蠕動運動(ぜんどううんどう)を促します。

便秘の原因は、腸内細菌のバランスが崩れて悪玉菌が増えることで、腸の動きが鈍くなることだと考えられています。

つまり、菌活で腸内環境を改善すれば、腸の動きが活発になり、便秘解消が期待できるということになります。

また、便秘を解消することで、身体にたまった老廃物や毒素が排出されて、ぽっこりお腹やむくみもスッキリするでしょう。代謝も高まるので、ダイエットにも役立ちます。
 

メリット2)免疫力アップ

菌活をすることで、免疫力アップも期待できます。

そもそも免疫とは、体内に侵入した細菌やウイルスから身を守るシステムのことで、免疫力が低下すると、風邪やインフルエンザなどの感染症やアレルギーが発症しやすくなると言われています。

免疫力が高まることで、疲れにくく病気にかかりにくい元気な身体を手に入れることができるでしょう。

腸には、身体の免疫細胞の約70%が集中することから「人体最大の免疫器官」とも言われており、菌活で腸内環境を整えることで、免疫力アップが期待できます。
 

メリット3)美肌効果

菌活で身体の内側からケアすることで、美肌効果も期待できます。

菌活で便秘が解消されると、便秘によって体内にたまっていた有毒物質やガスが体外へ排出されます。こうした有毒物質やガスは肌荒れの一因となるため、排出することでニキビや吹き出物といった肌トラブルを抑えることに繋がります。

さらに、腸内環境が整うことで内臓の動きが活発になり、体全体の血流が良くなって、肌にビタミンなどの栄養が行き渡るようになります。肌のターンオーバー(新陳代謝)のサイクルも正常化して、結果的に美肌へつながります。

2. 菌活が簡単に続けられる理由とは

菌活が簡単に続けられる理由とは、普段の食生活の延長のような感覚で気軽に始められるところです。

いくら美容や健康に良くても、面倒なことは長続きしませんが、菌活は身近な菌を取り入れるだけの手軽さが人気です。

日本には古くからきのこや納豆、味噌といった菌を含む食材を食べる習慣があります。それらの発酵食品を日頃から食べている人は、知らず知らずのうちに菌活ができているでしょう。

さらに、菌活食材は手頃な価格のものばかりで、お財布にやさしいことも続けやすいポイントです。身体に良くて、続けやすく、お金もかからない。まさに良いことづくめの健康法と言えます。

3. 菌活を実践する際の注意点

菌活を実践する際の注意点は、ただ菌活をしさえすればいいわけではないことです。いくら菌活食材を積極的に食べても、不規則な生活習慣を続けていれば、体調を崩してしまいます。

菌活はあくまで健康な身体を作るためのサポート的な役割であり、バランスの取れた食生活、適度な運動、規則正しい生活を心がけることが大前提です。全体の栄養バランスを考えた上で、菌活食材を取り入れていきましょう。

4. まとめ

菌活で腸内環境を整えることによって、便秘解消や免疫力の強化、美肌効果などさまざまなメリットを享受できます。私たちの身近には菌活食材が豊富にあり、どれも手に入れやすいので、無理なく続けられるのも魅力の一つです。

菌の持つ秘めたるパワーを活用して、身体の中からあふれる美しさを目指しましょう。

監修:森下 竜一 先生

大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学寄附講座 教授

医学博士。1991年大阪大学医学部老年病講座大学院卒業後、米スタンフォード大学客員講師、大阪大学助教授を経て、2003年より現職。米国高血圧評議会Harry Goldbratt賞、日本医師会研究奨励賞、日本循環器学会佐藤賞、産官学連携推進功労者表彰産官学連携文部科学大臣賞、大学発ベンチャー2016表彰文部科学大臣賞などを受賞。

また知的財産戦略本部本部員、健康・医療戦略本部戦略参与、日本万博基本構想委員、内閣府規制改革推進会議委員などを歴任。

日本血管認知症症学会理事長の他、日本抗加齢医学会、日本遺伝子治療学会などで副理事長を務める。著書に「アルツハイマーは脳の糖尿病だった」(共著)など。

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