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口臭予防の基本は歯みがき。やりがちな3つのミスと正しいブラッシング

毎日の歯みがきは口臭予防の基本ですが、自分は正しくできていると胸を張って言える人は少ないのではないでしょうか。

毎日ちゃんと歯みがきをしているのに口臭が気になるのであれば、方法が間違っているのかもしれません。

みがき残しがあると歯こうが増える原因となり、歯こうがたまると細菌の活動が活発になってしまいます。

そうなると、最終的に口臭や虫歯、歯周病などを引き起こすことになります。

口臭を予防するためには、正しい方法で歯みがきすることが大切です。この機会に自己流のやり方を見直してみましょう。

1. 口臭予防の基本は歯みがき

口臭を予防するには、口の中の不快な臭いのもとである細菌の繁殖を防がなければなりませんが、そのカギとなるのが毎日の歯みがきであり、正しいブラッシングになります。

正しい歯みがきのポイントは、歯こうをきちんと落とすことです。

歯こうは細菌の温床なので、そのまま放置していると口臭の原因になります。歯こうのつきやすい歯と歯の間や奥歯の噛み合わせ、歯と歯ぐきの境目などは特に念入りにブラッシングしましょう。

 

口臭予防を目的とするのであれば、1日2回以上は歯をみがき、可能であれば毎食後の1日3回は磨くようにしましょう。また、1回につき10分程度を目安にし、歯を1本1本丁寧に磨くことをおすすめします。

特に夜寝ている時は、口腔内の細菌は繁殖しやすいので、寝る前の仕上げの歯磨きはとても大切です。

もちろん、歯ブラシだけではなく、歯間ブラシやデンタルフロスを使うとさらに効果的です。

 

正しいブラッシング

2. 正しいブラッシング

それでは、改めて正しい歯みがき(ブラッシング)の方法をご紹介していきます。

ブラッシングは角度が重要です。歯ブラシの毛先を歯に対して90度に当てましょう。この角度が悪いと、食べかすや歯こうが落ちにくくなります。歯ブラシの毛先を歯にしっかり当て、1〜2本ずつ小刻みにみがいていきます。

歯1本につき20回程度みがいたら、隣の歯に移動しましょう。歯の表側を5分、裏側も同じように5分かけて丁寧にブラッシングしていきます。歯ブラシの毛先が広がらない程度の軽い力で行うのがポイントです。

 

奥歯や歯並びの悪いでこぼこした部分は、斜めにブラシを当てるなど工夫をしてください。歯と歯ぐきの境目は、歯ブラシを45度に当てて小刻みに動かしていきます。歯ブラシだけでは落としきれない汚れは、デンタルフロスや歯間ブラシを使って除去しましょう。

3. 歯みがきによくある間違い

ここからは、歯みがきによくある間違いをご紹介します。自分では良かれと思ってやっていることも、もしかしたら逆効果になっているかもしれません。ぜひチェックしてみてください。

 

歯ブラシを水で濡らす

歯ブラシを水に濡らすと、歯みがき粉に含まれる有効成分が流れてしまい、効果が半減してしまいます。

また、歯みがき粉の泡立ちが良くなるため、短時間で「みがいたつもり」になってしまう可能性があるでしょう。

 

歯をゴシゴシ磨く

歯をゴシゴシ磨くと、歯や歯ぐきを傷つけてしまいます。

傷口から雑菌が入って口内炎や知覚過敏を起こすこともあるので、力加減に注意しましょう。手首を楽にして歯ブラシを持ち、ゆっくり丁寧に1本ずつブラッシングしてください。

 

しっかり口をすすぐ

しっかり口をすすぐのも実はNG行動です。

今日では90%以上の歯磨き粉に虫歯を予防するフッ素が含まれています。

ブクブクと過度に口をすすぎすぎると、フッ素まで洗い流してしまう可能性がありますので、軽めに済ませましょう。

4. まとめ

口臭予防の基本は毎日の歯みがきです。悪臭の元凶である歯こうをしっかり落とせば、口臭を未然に防ぐことができるでしょう。しかし、自己流の歯みがきでは口臭を予防できるどころか、逆効果になってしまう可能性があります。

歯みがきのポイントは、小刻みにブラッシングすること、軽い力で動かすこと、毛先を歯にしっかり当てることです。正しい歯みがきのやり方をマスターして、口臭予防に役立てましょう。

監修 森下 竜一 先生

大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学寄附講座 教授

医学博士。1991年大阪大学医学部老年病講座大学院卒業後、米スタンフォード大学客員講師、大阪大学助教授を経て、2003年より現職。米国高血圧評議会Harry Goldbratt賞、日本医師会研究奨励賞、日本循環器学会佐藤賞、産官学連携推進功労者表彰産官学連携文部科学大臣賞、大学発ベンチャー2016表彰文部科学大臣賞などを受賞。

また知的財産戦略本部本部員、健康・医療戦略本部戦略参与、日本万博基本構想委員、内閣府規制改革推進会議委員などを歴任。

日本血管認知症症学会理事長の他、日本抗加齢医学会、日本遺伝子治療学会などで副理事長を務める。著書に「アルツハイマーは脳の糖尿病だった」(共著)など。

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